2017年度をもちまして本プロジェクトは終了いたしました。本サイトはアーカイブです。

私たちが目指すもの

生命の機能単位である細胞は、それ自身が高度に複雑な挙動を示し、細胞内の多様な動的システムによって制御されている。さらに、多数の細胞が集合して見せる集団挙動は、個々の細胞の形質の単なる和を越えた高度な秩序や機能を示す。本研究では、こうした「生命らしい創発的な現象」の作動原理を理解し、これを操作する技術体系の確立を目的として、多階層の4D(3D空間+時間)細胞計測技術を開発する。

細胞集団のマクロな現象(μm-mm)から細胞内のミクロな機能ユニットの挙動(nm-μm)までを同時観察することによってはじめて、階層をつなぐ相関解析やモデルの検証が可能になるが、そのためには既存の計測技術の限界を越える「進化」が必要である。また、大量計測情報の処理と数理解析のパイプライン化を同時に整備する必要がある。これらの技術革新には、生物科学に加えて物理、化学、光科学、工学、情報科学、数理科学など多様な分野の共同連携が必要であり、理研全体を横断する大規模な連携により、世界に冠たる技術創出と、先導研究を目指す。


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研究テーマ

多階層をつなぐ4Dイメージング技術の先鋭化

4D画像情報抽出に基づく多階層細胞動態の数理モデル化

細胞動態研究を加速するバイオリソースの体系的整備